「せっかく良いニキビケアメニューを作ったのに、お客様に魅力が伝わらない…」
「メニュー名がなんだかパッとしない。もっと興味を引く名前にできないかな?」
「コース内容、これで本当にお客様は『通いたい!』と思ってくれるんだろうか?」
素晴らしい技術や化粧品を取り揃えても、その価値がお客様に伝わらなければ意味がありません。お客様が数あるサロンの中からあなたのサロンを選び、そして「このケアを受けたい!」と心を動かされるには、メニューの「見せ方」、つまり「ネーミング」と「コース設計」が非常に重要な役割を果たします。
メニュー名は、お客様が最初に目にするサロンからのメッセージ。コース設計は、お客様が継続して通う理由となり、結果を出すためのロードマップです。これらが魅力的であれば、お客様の期待感は高まり、価格への納得感も増し、結果的にサロンのファンになってくれる可能性が高まります。
この記事では、あなたのニキビケアメニューがお客様の心に深く響き、「ぜひ受けたい!」「通い続けたい!」と思っていただけるような、効果的なネーミングのコツと魅力的なコース設計のポイントを、具体的なテクニックと考え方と共に解説していきます。

お客様の心を掴むメニュー作りで、選ばれるサロンへと進化しましょう!
ネーミングやコース設計だけでなく、必要なスキル習得法や商材選び、成功事例など、サロンの価値を高めるための総合的な情報は、『サロン価値を最大化!ニキビケアメニュー開発&スキルアップ完全ガイド』をご覧ください。
なぜ重要?メニューの「顔」となるネーミングの極意
メニュー名は、単なる名前ではありません。それは、お客様の悩みや願望に語りかけ、期待感を抱かせる「メニューの顔」であり、強力なマーケティングツールです。
お客様の心に刺さるメニュー名の考え方
「誰のためのメニューか」を明確にする(ターゲット訴求)
どんな悩みを持つ、どんなお客様に向けたメニューなのかが伝わるようにしましょう。ターゲットが「自分のことだ」と感じやすくなります。
例:「繰り返す大人ニキビに悩むあなたへ」「思春期特有のオイリー肌&ニキビに」
「何がどうなるのか」を具体的に示す(ベネフィット提示)
このメニューを受けることで、お客様が得られる「嬉しい変化(ベネフィット)」を具体的にイメージさせることが大切です。「〇〇改善」だけでなく、「〇〇な肌になれる」といった未来像を示しましょう。
例:「赤みを忘れる、クリアな透明肌へ」「触りたくなる、つるんと滑らか肌」
「なぜそれが可能なのか」を匂わせる(専門性・独自性)
サロン独自の技術や成分、特別なメソッドなど、「他とは違う理由」をさりげなく伝えると、専門性や信頼感が高まります。
例:「〇〇エキス配合!集中鎮静ケア」「肌フローラに着目した根本アプローチ」
分かりやすく、記憶に残りやすい言葉を選ぶ
専門用語の多用は避け、直感的に伝わる言葉を使いましょう。希望を感じられるポジティブな響きも意識すると効果的です。
避けたいNGネーミング例
- 曖昧すぎる: 「フェイシャルエステBコース」「ニキビケアスペシャル」→ 何をしてくれるのか分からない。
- 専門用語だらけ: 「イオン導入グリシルグリシントリートメント」→ お客様には意味が伝わりにくい。
- 効果を保証するような表現: 「必ず治る!」「1回で消える!」→ 薬機法違反や誇大広告のリスク。
- ありきたりすぎる: 「ニキビ撃退コース」→ 他店と差別化できない。
魅力的なネーミングは、お客様の「気になる!」「詳しく知りたい!」という気持ちを引き出す第一歩です。
魅力倍増!お客様の心を掴むネーミングテクニック集
上記の考え方を踏まえ、具体的なネーミングのテクニックをいくつかご紹介します。組み合わせて使うのも効果的です。
テクニック分類 | 例 | ポイント |
---|---|---|
ターゲット訴求型 | ・「悩める10代に!思春期ニキビ卒業プラン」 ・「忙しい大人のためのレスキュー!ゆらぎ肌&ニキビケア」 ・「メンズ専門!清潔感UPニキビ集中ケア」 | 誰に向けたメニューか明確にし、「私のためのメニューだ!」と思わせる。 |
ベネフィット訴求型 | ・「もう悩まない!赤み・凸凹徹底クリアコース」 ・「毛穴レス&つるすべ肌実現プログラム」 ・「自信が持てる!ノーファンデ肌育成ケア」 | 施術後の理想の状態を具体的に描き、期待感を高める。 |
専門性・独自性訴求型 | ・「肌質改善メソッド!〇〇式パーソナルニキビケア」 ・「厳選ハーブエキス使用!ボタニカル鎮静トリートメント」 ・「深層アプローチ!〇〇マシン特別ケア」 | サロン独自の強みやこだわりをキーワードで示し、他との違いを際立たせる。 |
緊急性・限定性訴求型 | ・「挙式前の花嫁様へ!背中ニキビ集中クリアプログラム」 ・「夏までに間に合わせる!駆け込みニキビケア」 ・「今だけ導入!〇〇成分体験コース」 | 特定のニーズや期間に焦点を当て、行動を促す。「限定感」も効果的。 |
感情・ストーリー訴求型 | ・「鏡を見るのが楽しくなる♪素肌美レッスン」 ・「長年の悩みから解放!〇〇オーナーの想いを込めた本気ケア」 ・「自分を好きになるための肌育プラン」 | お客様の感情に寄り添い、共感やストーリー性で心を動かす。温かみや信頼感を醸成。 |
これらのテクニックを参考に、あなたのサロンのターゲット顧客やコンセプトに合った、最高のメニュー名を考えてみてください。
「通いたい!」と思わせるコース設計の戦略的ポイント
魅力的な名前が決まったら、次は中身である「コース設計」です。お客様が「通い続けたい」「これなら結果が出そう」と感じるコースを戦略的に設計しましょう。
STEP 1:入口(お試し)メニューの設置
初めてのお客様にとって、いきなり高額なコースを契約するのは心理的なハードルが高いため、まずは「初回限定お試しメニュー」を用意しましょう。
通常コースの一部を体験できるものや、カウンセリング+簡単なケアの組み合わせが最適です。サロンの雰囲気や技術力を実感してもらい、信頼を築くことが目的です。
STEP 2:本命(集中改善)コースの設計
ニキビやニキビ跡の根本的な改善を目的としたメインコースです。
- 適切な回数と期間の設定
例:3ヶ月〜半年、月1〜2回、全6〜12回など。効果に見合ったプランを根拠を持って設定します。 - 目標設定の共有
「〇ヶ月後にはこういう肌を目指しましょう」とゴールを明確にして、お客様のモチベーションを保ちます。 - 価値の明確化
この回数・期間がなぜ必要なのか、どのようなステップを踏んで改善を図るのかを丁寧に説明しましょう。
STEP 3:継続(メンテナンス)コースの役割
集中コース終了後も肌の良好な状態を保ち、再発を防ぐための継続コースを用意します。
来店頻度は1.5~2ヶ月に1回ほどに抑え、価格も継続しやすい水準に設定。長期的な関係構築と安定したリピート顧客の育成が期待できます。

組み合わせ(オプション)メニューの活用
その日の肌状態や特別なニーズに応えるオプションメニューを提供します。
「今日は乾燥気味なので保湿パック追加」「明日の予定に向けて美白ケアも」など、柔軟に対応することで顧客満足度が向上し、客単価のアップにもつながります。
コース価格設定の考え方
- 単発価格よりお得感を出す
コース契約では1回あたりの価格を割安に設定し、継続するメリットを提示します。 - 価値と価格のバランスを重視
単なる割引ではなく、「この内容でこの価格なら納得」と感じてもらえるよう設計します。 - 支払い方法の多様化
分割払いやコース期間中限定の都度払いなど、多様な選択肢を用意することで、支払いへの不安を軽減できます。
コースをさらに魅力的に!お客様の心を掴む+αの工夫
コース設計に、もうひと工夫加えることで、お客様の満足度と契約率はさらに高まります。
限定特典で「今、契約する理由」を作る
コース契約者だけが受けられる特典を用意することで、「今契約するべき理由」を明確にしましょう。
例: ホームケア商品のプレゼント(ミニサイズでもOK)、オプションメニュー1回無料、優先予約枠、期間中のメールやLINEでの無料相談など。
カスタマイズ性で「自分だけの特別感」を演出
基本コースにパーソナルな対応を加えることで、満足度が大きく向上します。
たとえば「お客様の肌状態に合わせて本日のパックを変更」「2種類の美容液からお好きな方を選べます」といった柔軟な対応が効果的です。
ストーリーテリングで共感と信頼を深める
メニュー開発の背景やオーナーの想い、こだわりや苦労などのストーリーを伝えることで、サロンやサービスへの共感を深め、信頼感も高まります。
結果の見える化でモチベーションUP
定期的にビフォーアフター写真(必ず許可を得たもの)を共有したり、肌診断機で数値の変化を見せたりすることで、効果を実感しやすくなります。
これにより、お客様のやる気やコース継続意欲も高まります。
これらの工夫は、お客様に「このサロンに通い続けたい!」と思ってもらうための強力な後押しとなります。
期待感を裏切らない!ネーミングとコース内容の一致
最後に、最も大切なことの一つが、魅力的なネーミングや説明文と、実際のコース内容・結果が一致していることです。どんなに素晴らしい名前をつけても、中身が伴っていなければ、お客様はがっかりし、信頼を失ってしまいます。
- できないことを「できる」と書かない。
- 過度な期待を煽る表現は避ける。
- メニュー説明で約束した内容は、必ず提供する。
誠実な姿勢こそが、長期的な信頼関係の基盤となります。
まとめ:お客様の心に響くメニューで、選ばれ愛されるサロンへ
お客様に「ここでケアを受けたい!」と思ってもらうためには、技術や化粧品だけでなく、メニューの「見せ方」がいかに重要か、ご理解いただけたでしょうか。
- ネーミングは、ターゲットに響き、ベネフィットが伝わる言葉を選ぶ。
- コース設計は、お客様が通いやすく、結果を期待できる戦略的な流れを作る。
- お試し、集中、継続というステップを用意し、長期的な関係を築く。
- 特典やカスタマイズ性で、コースの魅力をさらに高める。
- ネーミングと内容を一致させ、誠実な姿勢で信頼を得る。
魅力的なネーミングとコース設計は、単なるテクニックではありません。それは、お客様の悩みに真摯に向き合い、「どうすればもっと喜んでもらえるか?」を考え抜いた結果の表れです。

あなたの想いが詰まったメニューで、お客様の心を掴み、長く愛されるサロンを築いていきましょう。
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