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【初心者向け】美容サロン経営の基本:売上目標設定から収支管理まで

サロン経営・運営

「念願のサロンを開業!でも、経営って具体的に何をすればいいの?」
「売上目標ってどうやって立てるの?収支管理って難しそう…」
「技術には自信があるけど、数字の話になると途端に不安になる…」

自分のサロンを持つという夢を叶えたばかりのオーナー様、またはこれから叶えようとしている皆様、おめでとうございます!と同時に、経営に対する漠然とした不安を感じていませんか?特に「数字」や「お金」の話となると、苦手意識を持つ方も少なくないかもしれません。

でも、大丈夫です!サロン経営の基本は、決して難しい専門知識ばかりではありません。 あなたのサロンを安定させ、理想の形に育てていくためには、いくつか基本的なポイントを押さえておくことが大切なのです。

この記事では、経営初心者の方でも安心して学べるように、サロン経営に不可欠な「売上目標の設定」から「日々の収支管理」までの基本的な考え方と実践方法を、専門用語を極力避け、ステップ・バイ・ステップで分かりやすく解説します。

ニキビ先生
ニキビ先生

「数字は苦手…」という方も、まずは肩の力を抜いて、できることから始めてみましょう。経営の基本を身につけることは、あなたのサロンを守り、未来を切り拓くための確かな羅針盤となります。

ここで紹介する内容は経営の基礎ですが、開業準備からスタッフ育成、リスク管理まで、サロン経営を成功に導くためのより包括的な戦略については、『成功サロンの絶対法則:開業から安定経営までの実践バイブル』をご覧ください。

なぜ経営の基本を知る必要があるの? 「感覚」だけでは危ない理由

「お客様に喜んでもらえれば、売上は後からついてくるはず!」その気持ちはとても大切です。しかし、「感覚」や「どんぶり勘定」だけに頼った経営は、気づかないうちに赤字が膨らんだり、資金が足りなくなったりするリスクを伴います。

経営の基本(特に数字)を知ることで、以下のようなメリットがあります。

  • サロンの健康状態が分かる
    売上は順調か?経費はかかりすぎていないか?利益は出ているか?など、サロンの現状を客観的に把握できます。
  • 目標達成への道筋が見える
    具体的な目標を設定し、それに向けて何をすべきかを計画的に考えられるようになります。
  • 問題点に早く気づける
    売上の急な落ち込みや、特定の経費の増加などに早く気づき、対策を打つことができます。
  • 自信を持って経営判断ができる
    「なんとなく」ではなく、数字という根拠に基づいて、新しいメニューの導入や広告の実施などを判断できるようになります。
  • 金融機関や専門家との対話がスムーズに
    融資を受ける際や、税理士などに相談する際にも、基本的な数字を理解していると話が進めやすくなります。

難しく考える必要はありません。まずは「自分のサロンのことを、数字で少しだけ理解してみよう」という気持ちでスタートしましょう。

ステップ1:自分のサロンを知る【現状把握】?スタート地点の確認?

経営の基本を学ぶ前に、まずはあなたのサロンの「現在地」を確認しましょう。

  • サロンのコンセプト・強み・弱み
    • あなたは「誰に」「どんな価値」を提供したいサロンですか?(例:ニキビ専門、リラクゼーション重視など)
    • 他のサロンにはない、あなたのサロンだけの強みは何ですか?(技術、人柄、空間、立地など)
    • 逆に、改善したい点や苦手なことは何ですか?
  • 最低限必要な経費(固定費)の把握
    • 毎月必ずかかってくる費用(固定費)をリストアップしてみましょう。
      • 家賃: (自宅サロンの場合は按分計算が必要な場合も)
      • 水道光熱費: (毎月変動しますが、大体の平均額)
      • 通信費: (電話代、インターネット代)
      • 借入金の返済: (融資を受けている場合)
      • リース料: (美容機器などをリースしている場合)
      • 保険料: (火災保険、賠償責任保険など、年払いの場合は月割で)
      • その他: (システム利用料、定期的な支払いなど)
    • これらの合計額が、最低限毎月稼がなければならない経費となります。まずはこの数字をしっかり把握することが重要です。

ステップ2:目標を立てる【売上目標設定】?どこへ向かうか決める?

現状が把握できたら、次は「どこを目指すのか」という目標を設定します。目標がなければ、日々の行動のモチベーションも保ちにくくなります。

  • 最低ライン:損益分岐点売上高を知る
    • 損益分岐点売上高とは、「利益がゼロ(赤字でも黒字でもない)」になる売上高のこと。つまり、最低限これだけは売り上げないと赤字になってしまうというラインです。
    • 簡単な計算式はありますが、まずはステップ1で把握した固定費」に、変動費(材料費、消耗品費など、売上に対するおおよつの割合で計算)と、あなた自身の最低限の生活費(お給料)を加えた金額を、月間の最低目標売上と考えてみましょう。
    • 例: 固定費15万円 + 変動費(売上の20%想定) + 自分の給料25万円 → これらを賄うための売上はいくら必要か?を考えます。(※変動費の計算は少し複雑なので、最初は固定費+自分の給料を最低ラインとして意識するだけでもOK)
  • 目指したい姿:利益目標から考える
    • 最低ラインを超えたら、次は「どれくらい利益を出したいか」を考えます。
    • 利益の使い道は?(将来の設備投資、スタッフ雇用、自分の収入アップ、貯蓄など)
    • 目標利益が決まれば、「損益分岐点売上高 + 目標利益 = 目標売上高」となります。
  • 目標達成の要素分解:客数 × 客単価
    • 設定した「目標売上高」を達成するためには、「何人のお客様に」「いくらずつ」使っていただく必要があるかを考えます。
    • 目標売上高 ÷ 目標客単価 = 目標客数
    • 目標売上高 ÷ 営業日数 ÷ 目標客数/日 = 目標客単価
    • 例えば、「月間売上目標60万円、営業日数20日、1日平均2人のお客様」なら、客単価は15,000円必要、という計算になります。
    • この計算から、「客数を増やすべきか?」「客単価を上げるべきか?(高単価メニュー導入?店販強化?)」といった具体的な戦略が見えてきます。

目標は、高すぎても低すぎてもいけません。現実的でありながら、少し頑張れば手が届く「ワクワクする目標」を設定しましょう。

ステップ3:お金の流れを管理する【収支管理の基本】?日々の記録が未来を作る?

目標を立てたら、日々の経営活動の結果=お金の流れを記録していくことが重要です。これが「収支管理」の基本です。難しく考えず、まずはシンプルに記録することから始めましょう。

  • 収入(売上)の記録
    • 「いつ」「誰が(顧客名)」「どのメニュー/商品で」「いくら」売り上げたかを記録します。
    • 現金、クレジットカード、電子マネー、コースの消化など、支払い方法別に記録しておくと後で分かりやすいです。
    • 日々の合計、月間の合計を出せるようにしておきましょう。
  • 支出(経費)の記録
    • 「いつ」「何に」「いくら」支払ったかを記録します。レシートや領収書は必ず保管しましょう。
    • ステップ1で把握した「固定費」と、材料費、消耗品費、広告宣伝費、交通費などの「変動費」に分けて記録できると、後で分析しやすくなります。
    • クレジットカードで支払ったもの、現金で支払ったものを分けておくとなお良いです。
  • 月次収支の計算
    • 月末に、その月の「収入(売上)合計」から「支出(経費)合計」を引いてみましょう。
    • 収入 合計 – 支出 合計 = 利益(または損失)
    • この数字がプラスなら黒字、マイナスなら赤字です。まずはこの簡単な計算で、サロンの利益状況を確認する習慣をつけましょう。
  • 【重要】キャッシュフローを意識する
    • 帳簿上は利益が出ていても(黒字)、売上の入金タイミング(例:カード売上の入金は翌月)と経費の支払いタイミング(例:家賃の支払いは当月)のズレによって、手元の現金が足りなくなることがあります。これを「キャッシュフローが悪化する」「資金ショートする」と言います。
    • 常に「手元にいくら現金があるか」「いつ、いくら入ってきて、いつ、いくら出ていくのか」を意識しておくことが、安定経営のためには非常に重要です。簡単な「現金出納帳」のようなものをつけてみるのも良いでしょう。

ステップ4:数字を見て改善する【分析とアクション】データは宝の山?

記録した数字は、ただ眺めているだけでは意味がありません。定期的に振り返り、「なぜそうなったのか?」を考え、次の行動に繋げることが大切です。

  • 振り返りのポイント
    • 売上目標は達成できたか?達成/未達の要因は?
    • 客数は増えたか?減ったか?新規とリピートの割合は?
    • 客単価は上がったか?下がったか?どのメニューがよく出ているか?店販は売れているか?
    • 経費は予算内に収まっているか?想定外の支出はなかったか?
    • 利益は出ているか?キャッシュフローは問題ないか?
  • 改善アクションの検討
    • 売上が足りない場合
      集客策を見直す?(SNS強化、MEO対策、キャンペーン実施など)リピート率を上げる施策は?(フォロー強化、ポイントカード導入など)客単価を上げるには?(新メニュー導入、店販強化、カウンセリング見直しなど)
    • 経費がかかりすぎている場合
      削減できる経費はないか?(仕入れ先の見直し、光熱費節約など)材料の無駄遣いはないか?
  • PDCAサイクルを回す
    1. Plan(計画): 目標設定、改善策の立案
    2. Do(実行): 計画に基づき行動
    3. Check(評価): 結果を数字で確認・分析
    4. Act(改善): 分析結果に基づき、次の計画・行動へ
      このサイクルを小さくても良いので回し続けることが、サロンを継続的に成長させる秘訣です。

数字が苦手でも大丈夫!【サポート活用術】

「やっぱり数字は苦手…」「一人で管理するのは不安…」という方も、心配いりません。便利なツールや専門家のサポートを活用しましょう。

  • 会計ソフト・アプリ
    個人事業主向けの簡単な会計ソフトやアプリ(freee、Money Forward クラウドなど)を使えば、日々の入力が楽になり、自動で集計や分析レポートを作成してくれるものもあります。確定申告もスムーズになります。
  • 税理士
    確定申告の代行だけでなく、経営に関するアドバイスや資金繰りの相談にも乗ってくれます。費用はかかりますが、安心感と的確なアドバイスは何物にも代えがたい価値があります。顧問契約でなくても、まずは相談してみるのも良いでしょう。
  • 商工会議所・商工会
    無料で経営相談ができる場合が多いです。地域の情報や補助金制度についても教えてくれます。
  • セミナー・勉強会
    経営に関するセミナーや、同じ個人サロンオーナーが集まる勉強会に参加するのも、知識を得たり、悩みを共有したりする良い機会です。

頼れるものは上手に活用し、苦手な部分はサポートしてもらいましょう。

まとめ:まずは記録から!小さな一歩が大きな安心に繋がる

美容サロン経営の基本、特に売上目標設定から収支管理までの流れ、いかがでしたか?難しく感じたかもしれませんが、大切なのは完璧を目指すことではなく、まずは「やってみる」ことです。

  • 自分のサロンの現状(特に固定費)を知る。
  • 無理のない範囲で、具体的な売上目標を立てる。
  • 日々の収入と支出を、簡単な方法で良いので記録する習慣をつける。
  • 月末に、記録した数字を振り返り、利益が出ているか確認する。
  • 数字を見て、「次はどうしようか?」と考えるクセをつける。
  • 困ったら、一人で悩まずツールや専門家を頼る。
ニキビ先生
ニキビ先生

この小さな積み重ねが、あなたのサロン経営の土台を強くし、漠然とした不安を具体的な行動への意欲に変えてくれます。自信を持って、楽しみながら、あなたの理想のサロンを育てていってください。応援しています!

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