大人ニキビは内臓の不調が原因?肌トラブルは内側から改善しよう

ニキビの治し方

よしこ先生
よしこ先生

繰り返す大人ニキビ。皮膚科で処方された薬を使用しても、スキンケアを頑張っても、あまり改善がみられない、そんな時は内臓の不調を疑ってみましょう。

東洋医学では「望診法」と言って、ニキビができる場所により、内臓疾患や内臓の不調を診断する方法があります。ここではニキビのできる場所を内臓との関係について解説し、あなたに合った生活習慣の改善をピンポイントでお伝えしていきます。

記事執筆:ニキビ研究所所長 牛尾佳子

ニキビができる場所でわかる内臓の不調

望診(ぼうしん)とは東洋医学の診断法の一つで、身体や顔を観察することで健康状態をみることを意味します。多すぎる食べものは必ず身体に現れます。顔や背中にできるニキビや肌荒れ、実は内臓からのメッセージなのです。

皮膚は第二の排泄器官と言われ、体内の老廃物を排出する役割を担っています。便や尿で出し切れなかった老廃物を肌から排出しているのです。特に、同じ場所にニキビを繰り返している人は、生活習慣の乱れからくる内臓の不調に起因しています。

ここではニキビのできる場所と内臓の関り、どんな食生活が影響しているのかを詳しく解説します。

顔の反射区

頬のニキビと内臓

東洋医学の望診では、頬は肺と関わりが深い部分です。皮膚は第二の排泄器官であり、体内で分解しきれなかった老廃物を排出しています。つまり、それだけ老廃物がたまる生活をしているか、食べた物を分解する力、排出する力が低下しているという事です。

肺、大腸、皮膚は相互に影響を及ぼします。腸が弱っていると、風邪をひきやすかったり、咳や鼻水が出たりします。そして肌の状態も悪くなります。頬は肺の反射区なので、食べすぎにより腸の状態が悪くなると、頬にニキビが出来やすくなります。

マクロビオティックの陰陽バランス

マクロビオティックでは、すべてのものに「陰」と「陽」がある、という考え方があります。

陰性とは緩める・冷やすもの・水分の多いものなどを指します。血管の滞りを緩和して血流をよくしたり、腸管を緩めて便通をよくするのも、この働きの一環です。

陽性とは引き締める・温める・熱いもの・水分の少ないものなどを指します。身体の組織(血管や腸管)を引きしめ緊張させる働きを持つと考えられます。

マクロビオティックではこの陰性と陽性のバランスがとれた状態(中庸)を大切としています。

左頬のニキビと内臓

左=陰性の影響が出やすい

つまり、陰性(糖分、果物、オイル等)に偏った食事になっていませんか?

右頬のニキビと内臓

右=陽性の影響が出やすい

つまり、陰性(動物性たんぱく質)に偏った食事になっていませんか?

陰陽のバランスの取り方

カラダは、常にバランスが取れている「中庸」の状態に戻ろうという作用が働きます。

しょっぱいものを食べた後に、今度は甘いものが食べたくなる。
極陽性のものを食べた場合は、今度は、極陰性のものが食べたくなる。
焼肉(極陽性)の後にアイスクリーム(極陰性)が食べたくなるのが良い例です。

陰性と陽性に偏ったものを交互に食べていると、振れ幅が大きく、内臓が疲れてしまいます。
片側だけにニキビを繰り返している人は、食事の陰陽バランスに偏りがないか、見直してみましょう。
まずは、陰性、陽性に偏らない、中庸の食事を毎日の基本にするといいでしょう。

食材バランスの目安

肉魚(タンパク質):野菜:穀類=1:2:5
お肉や魚を食べたら、その2倍の野菜を食べ、タンパク質の5倍の穀類を摂りましょう。

お弁当の画像

こめかみのニキビと内臓

こめかみにニキビを繰り返している人もたくさんいます。髪を洗った時に十分に流せていない方もいるようですが、それだけではありません。

こめかみは消化に関わりのある部分です。膵臓(すい臓)、胆のうは消化に必要な消化液を分泌する器官であり、消化に負担のかかる食事は胃の負担になるだけでなく、膵臓、胆のうにも影響を及ぼします。特に糖分と脂の分解が滞るとこめかみにニキビが出来やすくなります。

こめかみ上部のニキビ

こめかみ上方ゾーン、鼻筋中央、目の下にかけてのゾーンにシミや色ムラ、ホクロがある方は糖分が過剰のサインです。糖分は水をため込む性質があるため、目の下の膨らみにも影響します。

こめかみ下部のニキビ

こめかみにニキビや吹き出物、イボなどが出ている場合には、脂肪の代謝がうまくいっていないための排出であると考えられます。生クリームや赤みの肉、脂ののった魚など、動物性脂肪が多いので注意すべきです。

肌に出てくるサインは単なるトラブルではありません! シミ、ホクロ、ニキビ、吹き出物、乾燥、イボ、シワも内臓が関係しているのです。慢性的な肌トラブルがある方は日々の食生活や生活習慣を見直すきっかけにしてみてください。

おでこのニキビと内臓

おでこは腸の反射区です。

・おでこ上部のニキビ

大腸の状態を表しています。髪の生え際に近い部分にニキビが出来やすかったり、肌の色がくすんでいたりしたら、大腸の不調を疑いましょう。大腸の状態は毎日のお通じに現れます。便秘や下痢などを繰り返している人は、食事の内容や睡眠などの生活リズムを整え、腸内環境を改善しましょう。

・おでこ下部/眉毛に近いニキビ

小腸の状態を表しています。小腸は食べた物を消化する役割があります。消化に負担のかかる食事や早食い、遅い時間に食事をしていませんか?特に食事の時間は重要です。夜の食事は軽めにして、20時までには食べ終えるようにしましょう。

眉間のニキビと内臓

眉間のニキビは肝臓の反射区です。肝臓と言うと、お酒をイメージする方も多いですが、脂肪分の多い食事や糖分も肝臓に負担をかけます。眉間に縦シワが出来る方も、ストレスや食事で肝臓に負担がかかっているサインです。ストレスによる過食には特に気をつけましょう。食事の際には肝臓の働きをサポートする梅干し、レモン、酢の物など酸味のある食材を摂りましょう。

鼻のニキビと内臓

・鼻の中央にできるニキビ

鼻筋の中央は消化器の状態を表しています。鼻の中央にニキビが出来たり、肌が赤い(またはくすみがある)方は、食べ過ぎて消化に負担がかかっています。遅い時間の食事や食べ過ぎに注意しましょう。

・鼻の頭にできるニキビ

鼻の頭は心臓の反射区です。心臓は血液を送り出すポンプの役割をしています。砂糖や脂肪分の多い食事をしていると、血液がドロドロ血になり、心臓に負担がかかります。鼻の先にニキビができる、肌の赤みが強い方は食事の内容をしっかり見直しましょう。

ほうれい線の内側のニキビ

ほうれい線の内側~顎にかけての部分は、生殖器の反射区となります。子宮・卵巣・精巣・前立腺・膀胱・腎の影響が考えられます。

生理前に顎にニキビが出来やすいのはそのためです。

トイレが近い、冷え性の方も、体の水分を司る腎の不調の現れです。一日の理想のおしっこの回数は5回くらいです。1日2リットル水分を取るのが良いとされていますが、自分に合った水分の量も個人差があります。もしトレイが近いと感じるなら、味の濃いものを摂りすぎていないか、水分の量は適切か、チェックしてみましょう。

ほうれい線の内側~顎にかけてニキビが出来やすい方は、糖分と脂肪分を控え、シャワーではなく入浴し、体を冷やさないようにしましょう。海藻や海苔、貝類がおすすめです。

弱っている臓器をサポートする味と食材

頭のニキビと内臓

頭皮は毛髪で覆われています。つまり頭皮は毛穴が多いため、皮脂分泌が活発な部位です。首の(周り)後ろはシャツの襟が汚れやすいのが良い例です。ワイシャツの襟が汚れたり、体臭が脂っぽい匂いがする、加齢臭が気になる。これらは肝機能の影響を受けています。

お酒だけでなく、脂肪分の多い食事や糖分も肝臓を疲れさせます。好きなものを好きなだけ食べる偏った食べ方は、偏った身体を作ります。ニキビが気になったら、鏡を見るのではなく、自分の生活と向き合ってみましょう。

頭の反射区

胸のニキビと内臓

胸元のニキビは小麦の取り過ぎのサインです。特に油を使った小麦の料理が多いと胸元にニキビができます。パンや麺類中心の生活になっていないか見直してみましょう。

肩のニキビと内臓

肩は腸の状態を表しています。小麦製品(パン、パスタなど)が多くないか見直してみましょう。

背中のニキビと内臓

背中の皮膚は、皮脂腺が多いため皮脂分泌も多く、角質も厚いため、顔の皮膚ほど敏感ではありません。しかし間違ったお手入れをしたり、スキンケア不足になると、バリア機能が低下してトラブルを起こしやすい状態になります。

  1. 化学繊維や衣服など、摩擦による刺激を受けることが多い
  2. ナイロンタオルで強くこする、熱いシャワーや長風呂が好き
  3. 顔に比べお手入れを怠りがち

それに加え、食生活や睡眠不足、疲労などのストレスが積み重なると、交感神経が活発になり、皮脂分泌が増えるため、背中ニキビが出来やすい状態を招きます。背中ニキビで特に多いのが、上半身のニキビです。

背中の画像
  1. 首の下から肩→腸の状態が悪い、小麦の影響を受けやすい部分。
  2. 背中中央(肩甲骨)→糖分、脂肪分過多、冷え、水分の代謝、ホルモンバランス、脂ののった赤身の魚(トロ、中トロ、かつお、ブリ)が多いかもしれません。
  3. 背中下部から腰→脂肪分過多、ドロドロ血

ニキビができる場所でわかる内臓の不調まとめ

ニキビのできる原因は様々ですが、繰り返すニキビは生活習慣の乱れによる内臓の不調が大きく影響しています。食事や生活リズムを改善することに不自由さを感じる方も多いですが、美しい肌は健康な内臓から作られます。

内臓の不調はメンタルにまで影響を及ぼします。いつも眠い、やる気が出ない、不安な気持ちになりやすい、精神的な不調も実は食べ物から作られているのです。体内からニキビのケアに取り組むと、気持ちが前向きなり、エネルギッシュではつらつとした気持ちになり、元気に活動することができます。心も体も、すっきりと美しい毎日を取り戻しましょう。皮膚科に行っても治らない、繰り返すニキビは内臓の不調と密接にかかわりあっています。

顔や背中にできるニキビは、生活習慣や食事の改善がとても効果的です。ニキビの出来る場所から起因する内臓がわかれば、体からの不調サインを察知することができ、具体的な改善ができるようになります。

お顔サインプラス
  • おでこ周辺:腸の不調
  • 目の周り、こめかみ:肝臓、腎臓の不調
  • 頬、鼻のニキビ:胃、心臓、大腸、肺の不調
  • 口周りのニキビ: 消化器
  • あごのニキビ:生殖器、膀胱、腎臓

また、寝不足やストレスで体に疲労が蓄積すると全ての内蔵機能が低下します。内臓の疲れや栄養バランスの悪さは身体の分解力・解毒力を低下させてしまいます。肝臓に疲労が溜まると、血液の浄化機能が落ち、腎臓が弱ると老廃物を排除しづらくなります。その結果、体内に残った老廃物がニキビとしてあらわれるわけです。

よしこ先生
よしこ先生

生活習慣を改善し内臓の負担を減らす事で、ニキビや肌荒れを繰り返さなくなっていきます。体の中からニキビの悩みは改善できます。すっきり元気な心と体を手に入れましょう!

牛尾 佳子

ニキビ研究所所長。2016年、自らがニキビを克服した過去と、15000人の肌を見てきた経験をもとに、ニキビ・肌荒れに悩む方に「一生悩まない肌作り」を伝えるためにニキビ専門エステ「八王子ニキビ研究所」をオープン。一日でも早くニキビを治して、自分が好きになれる一歩を踏み出して欲しいという願いを込めてお店を運営している。また、日本プロスピーカー協会の認定プロスピーカーとして選択理論心理学を普及し「コンプレックスのない社会の実現」を目指している。

関連記事